出版記念パーティー&イベント 『OUTSIDE SOCIETY』 AYUO

サイケデリック・ボーイの音楽遍歴
出版記念パーティー&イベント
『OUTSIDE SOCIETY』 AYUO (月曜社 刊)定価2,200円
出演:AYUO  軸原ヨウスケ KEN
ミニ・ライヴ&トークあり

2018年11月24日(土)
午後4時半オープン
午後5時スタート

◉参加費 3,500円 (書籍代含む) 
※もしこの本をすでにお持ちの方がいらっしゃる場合、
参加費用として1,500円でパーティー、イベントご参加いただけます。
※ドリンク代込です。

待望のAyuoの本が出版された!
その名も、Outside Society 。
激動な60-70年代をニューヨークで過ごしたサイケデリック・ボーイの音楽、芸術人生。
ということで、本人と明大前のガストで久しぶりに会う。
で、先日読み始めた。
かなり特別、面白い。
国籍のこと、人種のこと、家族のこと、音楽のこと、言葉のこと、時代のこと。
色んな意味で今だからこそ話題になるべき内容である。
全く率直に、全く飾らない、しかしあるリズムとテンションでドライブするアユオな文章。
静かに証言してくる。感情が溢れてくる。
アート、アートとうるさい昨今、ではそのアートの本質を実際に生きるとはどのようなことか、そのありようの一つが次第に視野に広がってゆくのだ。
彼は過去を振り返りながら、いつも未来を見据えている。
これからの世界はOutside Societyに生きる人が文化の担い手になる。
そう僕は信じている。
Ayuoはそのうちの一人、ある種の先駆者かもしれない。
故にその先駆者としての苦しみや悲しみを身に纏っているのた。
それが極めて知的な感性と手をつないでこちらに語りかけてくる。
この前向きな孤独感こそが、けれども時に美しい音楽や言葉になる。
Ayuoの芸術、それはそのまま彼の人生、生活だ。
僕が今までに出会った最も特殊な人、アーチスト。

・・・ということで、この出版記念パーティー、ぜひ、彼を知らなかった人にも来て欲しい。
あるいは、彼を知っているつもりだった人にも。
この場での彼との「出会い」は「発見」になります。

トーク&ミニライヴ、やります!!!
ゲストは、手練れデザイナーの軸原ヨウスケ。
この本の装丁を手がけたAyuoの友人。で、僕の友人!!

イベントの後はAyuoを囲んでの懇親会なパーティーやります。
ドリンク代無料!!
この機会にぜひ!!!
※Ayuoの描いた絵も幾つか展示予定。

KEN

 

粟津潔+秩⽗前衛派展 ・ 海を返せ ⼭を返せ

●展示:10月20日(土), 21(⽇), 24(⽔), 25(⽊), 26(⾦), 27(土) (観覧無料)
&28日(日)コンサート(2500円)
展⽰の開場時間は全て 16:00 – 21:00)
20(⼟)オープニングパーティー
28(⽇)コンサート!(16:30スタート) 
20(⼟) …オープニングパーティどなたでもご参加いただけます(参加費無料)
映像作品上映(予定)「幻想幻野」(粟津潔・1974年制作)「武甲⾵葬」(笹久保伸・2016年制作)
28(⽇) 展⽰+コンサート(参加費2,500円)
出演:笹久保伸、KOJI ASANO、⻘⽊⼤輔 
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
粟津潔というデザイナー、アーチスト。
秩父前衛派というミュージヤン、アーチスト。
 
時間を超え、ここにクロスする。
 
粟津潔のデビュー作、米軍演習のため漁場という職場を奪われた無名なる千葉の漁師、彼の肖像画、その「海を返せ」から63年。
一方、日本近代化の象徴であるかのごとく、現代社会の裏側で、セメント資源発掘のため破壊され続ける秩父のシンボル、聖なる山=武甲山。
・・・今日も、ダイナマイトの爆音が山々に鳴り響く。
秩父前衛派=笹久保伸は、音楽、映画、写真、版画、詩、パフォーマンス&インスタレーション等、様々な手法を用いて今という時代の裏側にあるこの社会の本質を文字通り露出させてきた。
 
あらゆる芸術分野を横断し、無名な魂の闇に光を照らしてきた故・粟津潔。
この先、芸術のエッジで、さらなる挑発、挑戦をしてゆくであろう秩父前衛派。
ことなる時代を生きる、2名の飛び抜けた作家の融合と反発。
両者、とにかく、マクリヒロゲル! である。
KEN という小さなスペースに何が起こるのか?
秩父前衛派の新作、粟津潔の旧アトリエに眠っていた未発表な作品・資料もこの際露出してしまおう。
展示はもちろんのこと、秩父前衛派の演奏を生で体験したことのない人、この機会にぜひ抜きに出た特別な演奏、体験してください。
皆様のお越しをお待ちしてます!!!!!!
『芸術は芸術からは生まれない 芸術を超えた生活のたたかいの中から生まれる』 by   針生一郎
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◉秩父前衛派 / Chichibu Avantist
秩父前衛派はペルー滞在を終えて帰国した笹久保伸が埼玉県秩父市にて2008年頃より始めたアート運動。
笹久保伸、青木大輔の二人を中心に、制作する内容によってメンバーが入れ代わりながらこれまでに音楽、映画、美術、写真、文筆、演劇などの表現分野で活動。秩父地域が持つ根源的な『前衛性』に注目し、郷土・民俗・歴史・民間伝承・民謡・地域性・地域環境などの地域素材を第一フィールドとして調査研究し、その第二フィールドをトラヴァースしながら「作品」という形でアウトプットする活動を続けている。
◎2008年~2012年、秩父での調査活動。各地で演奏。
◎2013年、多摩美術大学にて講義「20世紀美術論」を担当。
◎2014年、映画「犬の装飾音」「秩父休符」を発表。CD「秩父前衛派」発表。
◎金沢21世紀美術館の粟津潔展にて高橋悠治×秩父前衛派で公演。(2014)
◎椹木野衣×飴屋法水の芝居公演「グランギニョル未来」にて音楽と役者を担当。(2014)
◎CD「すてたろう」・「秩父遥拝」発表。(2014)
◎2015年、CD「PYRAMID~破壊の記憶の走馬灯」発表。
◎2015年6月、キューバ公演。
◎2015年、映画「PYRAMID~破壊の記憶の走馬灯」発表し山形国際ドキュメンタリー映画祭日本プログラムにて正式上映。
◎2016年、瀬戸内国際芸術祭にて3月から秋まで作品展示。
笹久保伸として。
これまでにCD27枚をペルーと日本のレーベル各社からリリース。
アンデス音楽やアート、武甲山や秩父思想についての研究を続け、これまでに各テーマで早稲田大学、多摩美術大学等、などで特別講義をおこなうなど演奏活動と並行し様々な活動を展開中。
現代の作曲家と交流を持ち、高橋悠治、Sylvano Bussotti、Koji Asano、Carlo Domeniconi、杉山洋一らの新作を世界初演している。
粟津潔(あわづ・きよし)
1929年東京都(日本)生まれ、2009年神奈川県川崎市(日本)にて逝去。
独学で絵・デザインを学ぶ。1955年、ポスター作品《海を返せ》で日本宣伝美術会賞受賞。戦後日本のグラフィック・デザインを牽引し、さらに、デザイン、印刷技術によるイメージの複製と量産自体を表現として拡張していった。1960 年、建築運動「メタボリズム」に参加、1977年、サンパウロ・ビエンナーレに《グラフィズム三部作》を出品。1980年代以降は、象形文字やアメリカ先住民の文字調査を実施。イメージ、伝えること、ひいては、生きとし生けるものの総体のなかで人間の存在を問い続けた。その表現活動の先見性とトータリティは、現在も大きな影響を与えている。現在、3500点以上の作品・資料が金沢21世紀美術館のコレクションとなっている。
 
????????? 展 のコピー.jpg

『韓国の民衆美術』古川美佳 出版記念トーク!

2018623日(土)

オープン午後 

スタート午後 3時 30

内容古川美佳トーク&懇親会 書籍の販売あり 

※懇親会を含め午後6時~6時半ごろまでを予定

参加費1500 書籍を購入する場合4000書籍定価3400円を当日割引予定)

※参加費はドリンク代込みです。

『韓国の民衆美術』 古川美佳 岩波書店刊

『80年代の韓国民主化運動を支えた「民衆美術(ミンジュン・アート)」熾烈な抵抗の文化,芸術を社会変革へと転化させるダイナミズムはなぜ韓国で生まれたのか? その成立の背景と,現在にまで至る表現様式の変遷を体系的にたどる初の試み.人々の美意識の根源に遡りつつ,美術と政治的リアリズムの関係を照射する.私たちの怒りと抵抗の表現手段を奪回するために』

古川美佳(ミンジュン・アート)
東京生まれ.朝鮮美術文化研究.女子美術大学非常勤講師.『韓流ハンドブック』(新書館),『光州「五月連作版画―夜明け」ひとがひとをよぶ』(夜光社),『アート・検閲,そして天皇』(社会評論社)などに寄稿のほか,共同編集に『東アジアのヤスクニズム』(唯学書房)など.
 
以下、岩波書店のサイト
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
最近僕は韓国に行ってきました。
そこで、この国の現代の美術に触れてきました。
特に日本から来た者として、色々とハッとすることがあり、発見がたくさんありました。
釜山、ソウルと小さな旅をして、私たちは美術はもちろん、古代から現在まで最も繋がりが濃いこの国についてあまりに何も知らないと感じました。
旅をして、まずは「知らない」というその事実を知り、そこには知りたいことがたくさんあること、それを身をもっ知ったのです。
そういう意味でも、僕にとってすごいタイミングでこの本は出版されました。
『韓国の民衆美術』は、古川美佳さんの文章がさらに好きになった一冊です。
これは単なる美術研究のための「アカデミック本」ではありません。
もちろん重要なファクトや客観的分析も隙なく詰まっていてそれだけでも重厚で素晴らしいですが、何よりも僕は行間から溢れてくる「民衆」に対する彼女のシンパシーと情熱なスタンス、その態度にこそ強く引き込まれるのです。
彼女の美意識、価値観が鋭く活字化されていて、それは僕の中にあったアートにおける重要なセンスに火をつけます。
「韓国の民衆美術」はまた美術だけではなく、韓国の近現代史に関心がある人にとっても決定的な書籍です。
(ご存知のように)韓国の近現代の歴史はそのまま日本のそれです。
 
逃げない表現、負けない表現、反発する表現。
このパワーはどこから来るのか。
韓国の、とりわけ前線にいる作家たちは、この国の激動な近現代を意識的に背負っているからではないでしょうか。
そして、これは僕自身の重要なテーマでもあり続けてきました。
それに改めて気付かされました。
古川美佳さんの言う「作為なき美」は、なぜ、どのようにして生まれたのか。
民衆と芸術の関係とは何か。
今、日本の現代美術界もそこに注目すべきだと感じずにはおれません。
今回のトークでは、書籍に掲載しきれなかった図版をいくつも投影しながら民衆美術(ミンジュン・アート)について語っていただきます。
その後は、参加者に著者と交流してもらうための懇親会があります。
僕も今から楽しみです。
それでは、皆様、623日にお会いしましょう!
チョワイヨー!!

粟津ケン  KEN

また当日に限り、なんでもやったアーチスト、故・粟津潔による韓国民主化運動関連のポスターなど、いくつかの「民衆」な毛色のもの、展示する予定です。なかなか見ることの出来ない作品ですので、ぜひこの機会にご覧ください!

8mm Film Screening Night at KEN『幽霊』a film by 大西健児 and more

山形国際ドキュメンタリー映画祭2017でも上映された大西健児&村上賢司の8ミリ映画も三軒茶屋に登場!
もちろんオリジナルの8ミリフィルムをすこぶる調子の悪い映写機で上映となります。
映像表現がパンクした時代に贈る錬金術師たちのカネでは買えない反則行為の集大成!
消費期限は30年以上前?限界の先に像を結ぶ錬金術。期限切れフィルム412本を使用、既に廃品回収へと流れた22台を含む35台の何処かしらに不具合のある8ミリフィルムカメラを使役して制作された到達点。これが8ミリ映画の極み!!

日 時:11月23日㈷
    11月24日㈮
    12月9 日㈯
    12月16日㈯
pm19:00スタート(※開場15分前)

料 金:1,000円

 

◉ 併 映 作 品 ◉ ※各日「幽霊」上映終了後にトークセッション(あるいは目の休憩)
を挟みpm20:45くらいからスタート予定となります

11月23日㈷̶「安田哲世界の旅・山形ドキュメンタリー映画祭の旅」
監督/安田哲
25分/ビデオ版上映/サウンド/ 2017年
地産地消?現地ホテルのユニットバスでジャブジャブ現像してつくられたシネダイアリー。アジア圏最大のドキュメンタリーの権威に8ミリ映画で殴り込みかけるダブルけんじ軍団の上映行脚を期限切れの同録サウンド8ミリフィルムで密着取材?凡庸なる週末表現家が贈るレポート。巻き取りバカになった映写機の部品になりにきたハズが、なんの役にもたたずにタイムテーブルをウロウロしていただけの漂白の記録。

11月24日㈮̶「武甲風葬」監督/笹久保伸
29分/ 8mm /サウンド/ 2016年
ミュージシャンの笹久保伸率いるアート集団・秩父前衛派による武甲山プロジェクトの映像コンテンツ。
瀬戸内国際芸術祭2016で行われた秩父前衛派が誇るサンポーニャ奏者・青木大輔のLIVEパフォーマンス
『ダイナマイト・トラヴァース変奏曲』の貴重な映像記録でありながら、瀬戸内/秩父という離れた“場”と“場”
を観念的にコネクトするスピリチュアル・ツール。フジカシングル8の最後の在庫を使いきって撮影された
笹久保伸によるマテリアルとしての映画アート。

12月9日㈯̶「後ろに振り向け!」監督/村上賢司
46分/ 8mm /サウンド/ 2017年

そもそも映画とは何か?これほどまでに映像が氾濫した時代に壊れかけの骨董玩具をカタカタと回して村上賢司46歳1児のパパが改めて問いかけるシネマトグラフの起源。“なんでもできることってなんて不便な制約なんだろう”あれもこれもできなくなったハンディキャップを逆利用して8ミリ映画の特性を最大限にリブートする。体感する映画、暗転した空間はリュミエールの時代へといまいちど回帰する。

 

12月16日㈯̶「オトヲカル」監督/村上賢司
33分/ 8mm /サウンド/ 2013年

エメラルドグリーンの平原の向こうには何が見える?
ここが本当に映画というメディアの終着駅だったのか?
(それは村上賢司自身の手によって更新されたのだが…)
もはや耳しかいきていないようなカセットテープ以下
の映画による叛乱が肥大しきって停滞の袋小路に
陥ったデジタルコンテンツに与えた衝撃、それは
ただ“映像で語ること”の本質を滑稽なくらいグサリと
えぐりだしてみせてやることだけだった。山形国際
ドキュメンタリー映画祭2013スカパーIDIEA賞受賞作品。

11月23日㈷ pm15:00~
銀鉛画報会FILMワークショップ
at 三軒茶屋KEN
即席!8ミリ映画制作体験講座2,000円

今更、8ミリ映画なんてやってみようなんてヒトもほとんどいないだろうけど、
せっかくなので“超駆け足”で“超テキトー”におくるおためし講座を開催!
公園でちゃちゃっと撮影して公衆便所でジャブジャブ現像
するゲリラ講座。フィルムの乾燥待ちの時間に参考作品
として「安田哲世界の旅VOL-3~海・山・歌う子供たち、お父
さん芸術の秋です~」(78分/2017)を上映いたします。

壷井明 展 東京報告 vol.9 Akira Tsuboi Exhibition Tokyo Report vol.9

2017.9.23(sat)&24(sun)の二日間のみ展示!            

open 14:00 close 19:00

3.11福島第一原子力発電所事故後の福島へ足しげく向かい、現地での聞き取りをもとに核災害がもたらす傷の諸相を『連作祭壇画 無主物』として描きつづけている画家、壷井明。KENでは、描いた作品を各地の路上でゲリラ的に展示するなど、メインストリームとは別個に表現活動を展開する壷井明を希有な作家として捉え、これまで展示を行ってきました。
来年三月、韓国釜山で開催される展示『核夢2』に日本人作家として唯一招待された壷井は、その展示に際し、先立つ二か月間釜山に滞在し現地での作品制作に臨む予定です。
現在も制作過程にある連作絵画作品『無主物』と、制作の中で見えてきているものの現在地点の報告会、日本での展示は本年最後となるかもしれません。この機会にふるってご参加ください。

● 9月23日(土) イベント「原発絵画とバルトーク」ピアノ演奏:崔善愛+映像:壷井明(『無主物』より)
ゲスト:崔善愛

15:00 スタート 料金:1500円

在日韓国人としてのアイデンティティを持ち、それがゆえに日本国というものがもたらす幾多の困難に正面から対峙してきたピアニスト、崔善愛(チェ・ソンエ)氏。
彼女の強靭な表現は、つねに巨大な構造に虐げられる小さな一人一人の存在へのまなざしに貫かれている。
3.11後、まだ立ち入りが禁止されていた区域にも入った経験を持つ彼女が、壺井の作品に共鳴し、選んだのはハンガリーの巨匠バルトークの『15の農民の歌』。
彼女のまなざしは、かつてクラッシック界の、現在は巨匠とされる表現者たちも同じように保持していたまなざしだった。
そのバルトークの作品演奏に、壺井は連作絵画を簡易アニメーションのかたちに切り出し、コラボレーション的にともに上演することを本年7月から開始。
杉並での初上演後、各地で評判をよびつつあるコラボレーションをKENでも行う。
また、『表現 – 社会状況』と題して、バルトークについて、自らの表現姿勢について、壺井との二人トークを行う。

● 9月24日(日) イベント 「原発絵画と3.11後の言語表現」 詩、即興詩:森川雅美+ピアノ演奏:壷井明
ゲスト:森川雅美

15:00 スタート 料金:1500円

詩人、森川雅美は時に自作詩を朗読する。
またその会場の空気から即興的に詩を切り出すパフォーマンスを行うなど、多彩な言語表現を展開している。
言葉というものに、彼の全霊を載せてこちらに叩きつけるその表現は、詩人というものの概念を破壊するようでもあり、
また、詩人および詩というものの本来の在り様を見せてくれるようなところがある。
自身もやはり福島へ向かい、3.11後のさまざまな問題を短歌や詩にするなど鋭い制作をすすめる森川と、壺井とのセッションを上演。

壷井明 展 東京報告 vol.7 Akira Tsuboi Exhibition Tokyo Report vol.7

2017.6.24&25
open:14:00 close 19:00

 今、この時間に、被爆しながら低賃金で過酷な労働を強いられている多くの原発作業員がいる、7年経って未だに応急仮設住宅と呼ばれるプレハブで帰る場を失った老人たちも大勢いる、汚染された土壌に怯えながらそれでもそこで生活するしかない母親や子供もたちもいる。
・・・そしてたった今、ベニヤ板に描かれた幾枚もの絵画の群れが誰もいないKENという空間にあり、それを僕は見つめている。絵の奥から、無名な人々の叫び声が鮮烈な沈黙で響いてくる。
・・・ずらり並んだ絵の中には、血が流れていてるのだ。壷井明はフクシマに幾度も足を運び、現地の人々の無数の言葉を記録し、それを身体的に受け止め、視覚化してきた。彼は棄てられた闇に生きる人々に光をあて、変化し続ける現地の状況を文字通りイラストレートしている。表現の動機とは何なのか。それは地べたに生きる人々に対するブレることのないシンパシーと妥協なしの反骨魂にある。要は信用できるのだ。ソフィスティケートされた一方で野生という反発力を失った最近の「アート」とは逆に壷井明の武器はその野生な知性と行動力とにある。故にその作品が目指すは美術館や画廊のようなナイーヴな空間ではない。そこは渋谷、新宿、原宿などの無数の他者が行き交う駅前、あるいは上野の国立美術館前、あるいは日曜日の午後、花見で賑わう代々木公園だ。そこで彼は、いくつものベニヤ板に描かれた祭壇画フォーメーションを組んでおもむろに晒しひろげる。そして狩人のように一人、即興トークを開始する。その際、耳無し芳一、義太夫、瞽女、一遍上人、あるいは創成期のラッパーのごとく、ずらり並んだ視覚伝達パネルもろとも、作家自身が生きたメディアとなる。通行人はだった他者、そこに立ちすくみ、突如現れた生き物のようなイメージの連続に吸い込まれてゆく。彼らの身体の奥で眠っていた想像力は一気に覚醒し、日常が崩れ去る時間がやってくる。芸術の可能性は、この危うい瞬間にある。この摩擦を呼び起こす路上パフォーマンスというかプレゼンテーション、かなり面白い。だれもが一度は体験すべき代物。テンション上がる。これはアドリブ全開なエンターテイメント、大学や美術館とかではお目にかかれない尖りまくった表現の現場そのものだ。街中でのこの一連のアクション、「ヒトが独りで立ち表現する」という、最も重要な自立のための基本形、芸事のルーツで原点だ。ジェームス・ブラウンもマルコムXもストリートからスタートしている。相手はサラリーマンだったりフリーターだったり外人観光客だったり女子高生だったりホームレスだったり警官だったり、そしてまたまたホームレスだったり、いきなり元原発作業員だったりとチャンス・オペレーションの連続。まさに現代絵師&語り部によるゲリラ展示ショーである。そしてこの行為、あのシロい枠に収めることを目的に作られた「アート」とは対極にある。当たり前だが客層もかなり違う。あえて言うならばこれはもう一つの別の現代美術だ。故に、だからこそ逆に世界基準な活動そのものなのであり、そういう時代に我々は生きている。(意味わかるか?)壷井明のこの独自なスタイルというかは、大胆でいて繊細、例えば幕末絵師の屏風絵を想起させる粘り強くうねる自己流画法も含め、これこそは私たちが失いかけているあの美しい反発力の証明であり、今となっては稀にみるFUNKなハプニング、とりわけこの時代、しかも(だれも何も言わない状態の)ここ日本ではとてもとてもイカした態度だ。壷井明のこの行為を、アート・アクテヴィズムなどと解釈し、都合の良い形にはめようとする研究者や鑑賞者がいるけれども、表現の本質を見ようとする意識がそもそも欠落してしまったその野暮なセンスに、教養主義の哀しい限界を感じるしかない。ちなみにこれはアカデミズムの否定ではない。視点がマンネリ化すると芸術を決して「視る」ことはできない、という意味での批判だ。で、彼の存在そのものが結果、何よりも定評主義で走るムラ社会な美術界への価値観についての問いかけでもあるのだ。とにかく自分の目で見て、自分の耳で聞くべし。・・・こっちは命をかけている。だから「そう簡単にわかられてたまるか」なのである。                           KEN

2017.6.24sat & 25sun
open:14:00 close 19:00

14︓00-展⽰スタート
両日15時より:壷井明トーク(約2時間)
スペシャル・ゲスト(25日のみ):森川雅美(詩人)

壷井明 展 東京報告vol.6 「―消されてゆく痕跡―」 Akira Tsuboi Exhition & Tokyo Report vol.6 “TRACES BEING ERASED”

壷井明は、3.11福島第⼀原⼦⼒発電所事故後の福島へ⾜しげく向かい、現地での聞き取りを通して核災害がもたらす傷の諸相を『連作祭壇画 無主物』として描き、各地でゲリラ的に展⽰を⾏い続け、福島のー消されてゆく痕跡―を出現させている稀有な画家です。壷井が今なお描き続ける「未完」の無主物の展⽰に加え、各方面から招かれたゲストと『無主物』が対向し、⼈々の忘却の影に流れつつある現在進⾏形の核災害に美術という視点から光をあてる展⽰を⾏います。

展示・イベント日程 ◎予約不要(先着45名)
◎展⽰1,000円・イベント各回1,500円 ◎会期中作家在廊

2017.3.11,12,18,19,25,26
open:14:00 close 19:00

3/11(土) 14︓00-展⽰、15︓00-イベント
消されてゆく痕跡① 『原⼦⼒ 明るい未来のエネルギー』
part1. 大沼勇治(「原⼦⼒ 明るい未来のエネルギー」標語発案者) トーク
part2. 崔善愛(ピアニスト)無主物を弾く
part.3 大沼勇治×崔善愛×壷井明トーク

3/12(日) 14︓00-19︓00 展⽰

3/18(土) 14︓00-展⽰、15︓00-イベント
消されてゆく痕跡② 『ゲリラ展示&トーク2017』壷井明トーク

3/19(日) 14︓00-19︓00 展⽰

3/25(土) 14︓00-展⽰、15︓00-トークイベント
消されてゆく痕跡③ 『第五福⻯丸乗組員⽣存者 大⽯⼜七、「連作祭壇画 無主物」を⾒る』
part1. 大⽯⼜七(元 第五福⻯丸乗組員)トーク
part2. 安田和也(東京都⽴第五福⻯丸展⽰館学芸員)×大⽯⼜七×壷井明

3/26(日) 14︓00-19︓00 展⽰

壷井 明展  東京報告 at KEN vol.5    AKIRA TSUBOI EXHIBITION TOKYO REPORT VOL.5

12月10日(土), 11日(日)展示二日間のみ
OPEN  1PM ~ 6PM
壷井明トーク 12月10日(土)、11日(日)両日 2PM〜4PM 入場料1000 円

KEN 〒154-0004 東京都世田谷区太子堂4-8-3 B102
tel: 03-3795-1776 ( 当日のみ)

3.11 東日本大震災にともなう原発事故勃発後、福島現地に足しげく通い現地の言葉を収集、原発作業員、子を持つ母親などさまざまな立場の住民からの証言を基に『連作祭壇画 無主物』を制作し続ける画家、壷井明。このたびKENでは、2013 年の展示から数えて通算五度目となる壷井明の二日間に限った企画展を行います。本年10 月からほぼひと月にわたり、埼玉県東松山市にある原爆の図所蔵丸木美術館が企画した『壷井明 蓮作祭壇画 無主物』では、美術評論家、現地の避難民、そして匿名の存在による毀誉褒貶の渦が一部で巻き起こりました。
政治的に過ぎるという理由で、ほとんどのアートスペースが手を退く壷井明の活動は単に画家という範疇を超え、描いた絵を東京の町の中にゲリラ的に展示、町の風景そのものを表現物に変え、出会ったひとびとに現状を伝え、時には情報を収集、また時には展示に現地民を招待し、知
られざる現状の裏側を暴露させるなど、芸術が社会に対して何ができるのか、自由とは何かを根源的に問う刺激的な表現に発展してきました。政治的に過ぎるという理由で、ほぼいっさいのアートスペースが壷井の展示には手を退く現在、丸木美術館が遠くて来られなかった方、このきわめて稀有な作家のトークを直接聞けるこの機会にどうぞ、足をお運びください。質問疑問ある方ふるってご参加ください。
img_2976

img_1897