粟津潔+秩⽗前衛派展 ・ 海を返せ ⼭を返せ

●展示:10月20日(土), 21(⽇), 24(⽔), 25(⽊), 26(⾦), 27(土) (観覧無料)
&28日(日)コンサート(2500円)
展⽰の開場時間は全て 16:00 – 21:00)
20(⼟)オープニングパーティー
28(⽇)コンサート!(16:30スタート) 
20(⼟) …オープニングパーティどなたでもご参加いただけます(参加費無料)
映像作品上映(予定)「幻想幻野」(粟津潔・1974年制作)「武甲⾵葬」(笹久保伸・2016年制作)
28(⽇) 展⽰+コンサート(参加費2,500円)
出演:笹久保伸、KOJI ASANO、⻘⽊⼤輔 
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粟津潔というデザイナー、アーチスト。
秩父前衛派というミュージヤン、アーチスト。
 
時間を超え、ここにクロスする。
 
粟津潔のデビュー作、米軍演習のため漁場という職場を奪われた無名なる千葉の漁師、彼の肖像画、その「海を返せ」から63年。
一方、日本近代化の象徴であるかのごとく、現代社会の裏側で、セメント資源発掘のため破壊され続ける秩父のシンボル、聖なる山=武甲山。
・・・今日も、ダイナマイトの爆音が山々に鳴り響く。
秩父前衛派=笹久保伸は、音楽、映画、写真、版画、詩、パフォーマンス&インスタレーション等、様々な手法を用いて今という時代の裏側にあるこの社会の本質を文字通り露出させてきた。
 
あらゆる芸術分野を横断し、無名な魂の闇に光を照らしてきた故・粟津潔。
この先、芸術のエッジで、さらなる挑発、挑戦をしてゆくであろう秩父前衛派。
ことなる時代を生きる、2名の飛び抜けた作家の融合と反発。
両者、とにかく、マクリヒロゲル! である。
KEN という小さなスペースに何が起こるのか?
秩父前衛派の新作、粟津潔の旧アトリエに眠っていた未発表な作品・資料もこの際露出してしまおう。
展示はもちろんのこと、秩父前衛派の演奏を生で体験したことのない人、この機会にぜひ抜きに出た特別な演奏、体験してください。
皆様のお越しをお待ちしてます!!!!!!
『芸術は芸術からは生まれない 芸術を超えた生活のたたかいの中から生まれる』 by   針生一郎
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◉秩父前衛派 / Chichibu Avantist
秩父前衛派はペルー滞在を終えて帰国した笹久保伸が埼玉県秩父市にて2008年頃より始めたアート運動。
笹久保伸、青木大輔の二人を中心に、制作する内容によってメンバーが入れ代わりながらこれまでに音楽、映画、美術、写真、文筆、演劇などの表現分野で活動。秩父地域が持つ根源的な『前衛性』に注目し、郷土・民俗・歴史・民間伝承・民謡・地域性・地域環境などの地域素材を第一フィールドとして調査研究し、その第二フィールドをトラヴァースしながら「作品」という形でアウトプットする活動を続けている。
◎2008年~2012年、秩父での調査活動。各地で演奏。
◎2013年、多摩美術大学にて講義「20世紀美術論」を担当。
◎2014年、映画「犬の装飾音」「秩父休符」を発表。CD「秩父前衛派」発表。
◎金沢21世紀美術館の粟津潔展にて高橋悠治×秩父前衛派で公演。(2014)
◎椹木野衣×飴屋法水の芝居公演「グランギニョル未来」にて音楽と役者を担当。(2014)
◎CD「すてたろう」・「秩父遥拝」発表。(2014)
◎2015年、CD「PYRAMID~破壊の記憶の走馬灯」発表。
◎2015年6月、キューバ公演。
◎2015年、映画「PYRAMID~破壊の記憶の走馬灯」発表し山形国際ドキュメンタリー映画祭日本プログラムにて正式上映。
◎2016年、瀬戸内国際芸術祭にて3月から秋まで作品展示。
笹久保伸として。
これまでにCD27枚をペルーと日本のレーベル各社からリリース。
アンデス音楽やアート、武甲山や秩父思想についての研究を続け、これまでに各テーマで早稲田大学、多摩美術大学等、などで特別講義をおこなうなど演奏活動と並行し様々な活動を展開中。
現代の作曲家と交流を持ち、高橋悠治、Sylvano Bussotti、Koji Asano、Carlo Domeniconi、杉山洋一らの新作を世界初演している。
粟津潔(あわづ・きよし)
1929年東京都(日本)生まれ、2009年神奈川県川崎市(日本)にて逝去。
独学で絵・デザインを学ぶ。1955年、ポスター作品《海を返せ》で日本宣伝美術会賞受賞。戦後日本のグラフィック・デザインを牽引し、さらに、デザイン、印刷技術によるイメージの複製と量産自体を表現として拡張していった。1960 年、建築運動「メタボリズム」に参加、1977年、サンパウロ・ビエンナーレに《グラフィズム三部作》を出品。1980年代以降は、象形文字やアメリカ先住民の文字調査を実施。イメージ、伝えること、ひいては、生きとし生けるものの総体のなかで人間の存在を問い続けた。その表現活動の先見性とトータリティは、現在も大きな影響を与えている。現在、3500点以上の作品・資料が金沢21世紀美術館のコレクションとなっている。
 
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